今回はトレモロ攻略についてです
トレモロ攻略につながる
さまざまな練習方法を5つに分けてご紹介しました。
各項目ごとに
何故それが必要か、
そしてどのように練習すればいいのか
をお話ししました。
この動画を見て練習してトレモロを綺麗に弾いていきましょう!
トレモロが苦手で試行錯誤してきました
僕自身は究極にトレモロが苦手なので
あらゆる練習方法を試してきました。
僕ほどトレモロがへたくそで苦手な人はいないんじゃないかなとずっと思っていたほど…
その経験があって試行錯誤してきたことで、
綺麗なトレモロになるきっかけになり、
そして講師としてレッスンをする時に
生徒さんへさまざまな角度からアドバイスできる
今になって良いこと恩恵をうけています。
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トレモロに必要な練習5つの項目
- トレモロの動きを覚える
- トレモロの各音の粒立ちを揃える
- 速い指の感覚を覚える
- 親指を安定させる
- 持久力をつける
この5つにまとめてみました。
これが主に意識して練習すると効果的だとおもいます。
これらのどれかが弾けない原因になっていることが多いからです。
1.トレモロの動きを覚える
まずはトレモロの指の使い方。
基本はpamiの順番です
まずはこれを知らないことには話が始まりませんよね。
知ってる方も、フォームをチェックすることで新しい発見があるかもしれません。
pで伴奏を担当し、amiで同じ弦を連続して弾く。
まずはゆっくり弾いて動かし方やパターンを丁寧に覚えます。
基本的な弾き方がわかったら次はフォーム。
amiを同じ弦に置いてpは同一弦また他の弦へ。
まずはami1弦、p5弦におきましょう。
まず弦を置いてトレモロを実際に弾くときのフォームを覚えていきます。
このホームを確認出来たら弦から真上にちょっと離してみましょう。
このホームを確認したら弾いていきましょう。
2.トレモロの各音の粒立ちを揃える
トレモロは同じ音を連続して弾くのが基本なので、
各音の音量や質を、そして長さを揃えることで綺麗になります。
ギターの音は弾いた瞬間に減衰していくので、
トレモロで音を連続して弾く事で持続させることができます。
(ただ持続するといってもトレモロ特有の質感がありますが)
とにかく粒立ちが揃っていないと、
持続してつながるようなトレモロの効果は綺麗にでません。
なのでここでは指のコントロールを鍛える練習をしていきます。
練習方法
・同じ弦でスタッカート
音量や音の長さがそろっているか聴きながら
判断して動きや感覚を覚える。
どのタイミングで指を載せるかによって長さが変化します。
早引きを意識する場合はできるだけすぐに準備をするようにしてかなり短いスタッカートを作ると良いでしょう。
・アクセントをつける
各指ごとにアクセントで変化をつけることで、指のコントロール力を上げる。
・5連音符で弾いて頭の音にアクセント
拍の頭の指がつねに変化します
これも指のコントロール力を上げる助けになります。
他にも逆の指使いpimaで弾いたりpimamiで弾いたり
パターンを変えるのもコントロール力を上げる助けになるでしょう。
3.速い指の感覚を覚える
トレモロは必ずしも高速に弾かなければならないわけではありません。
が…
実際ある程度スピードが無いと効果的には聞こえません。
なので速く弾く時指の感覚を知る必要があります。
ということで次の練習
急速スピード練習
少ない音数を出来るだけ早く急速に弾く練習方法を
「急速スピード練習」と呼んでご紹介します。
自分のできる最速スピードで弾きます。
この練習で速弾きの時の指の動きや感覚を知ることができ、
それが速弾き攻略につながるヒントなります。
最小限単位の2つの音に分けます。
- pami 1と2番目の音「pa」
- pami 2と3番目の音「am」
- pami 3と4番目の音「mi」
- pami 4と5番目の「ip」
次に3つの音に分けます。
- pami 1.2.3番目の「pam」
- pami 2.3.4番目の「ami」
- pami 3.4.1番目の「mip」
最終的に全て合わせて弾きます
力んでしまったらストップしましょう。
できたら息を吐きながら。
頭の中で速く弾いたときの音をイメージしてから弾くのも効果的です。
ここではとにかく速く動いている指の感覚を知って覚えることに集中します。
ゆっくりから倍の速さ
こスタッカートで粒立ちを揃える練習でやった動きに速いリズムを加えたものです。
スコットテナント氏のパンピングナイロンにも書いてあります。
パンピングナイロンは世界で活躍するギタリストであるスコット•テナント氏が、様々テクニックを体系的にまとめた教則本です。ご興味ある方はぜひ。
8分でスタッカートを弾きつつ、少しだけ16分混ぜる。
ポイントは
スタッカートの時に動きや音量をよく聞きながら弾きつつ、
その感覚のまま16分を弾けるようにすることです。
テンポ設定は16分音符が丁寧に弾けるテンポで練習します。
またテンポは一定で
8分と16分の切り替えるときにリズムが乱れないように
一定に出来るように気をつけましょう。
慣れてきたら16分の回数を増やしていきます。
この練習をすることで、
トレモロの正確な動きを身に付けつつ
速いスピードにもなれて持久力も上がってきます。
親指を弦を変えてこの練習をしてもいいですね。
実際アルハンブラの思い出など曲に合わせて、この練習を加えてもいいですね。
4.親指を安定させる
トレモロは親指の動きが実は激しいです。
なので親指を安定することはかなり重要です。
そして親指の安定と言うのは他の指にかなり影響があります。
これはトレモロに限らず全てにおいて言えることで、
個人的にはうまく弾けないなぁって思った瞬間に、
親指がどうなってるかを見るように習慣づけるほどです。
そしてこの練習が個人的に1番トレモロの攻略につながった練習方法でありますし、
皆さんが結構見落としやすいポイントなのではないかなと思っています。
ということで親指を安定させる練習方法。
amiを1弦に固定した状態でpの練習します。
実際アルハンブラの思い出で使うパターンで練習してみてもいいですね。
pが安定してきたら、徐々に他の3本amiを加えます。
この加えた時でもpが変わらず安定しているか確認するのがポイントです。
5.持久力を鍛える
これはトレモロに限ったことでは無いですが
とにかく力が入りすぎないようにすることです。
といっても
力が入ってるかどうかを認識するのが難しいですよね。
なので、
「あーなんか疲れたな」と思ったら
ストップする、
そしてまたリラックスしてスタートする、
という習慣にすると良いと思います。
これは普段のあらゆる練習で気をつけることで、徐々に身についていきますね。
トレモロだけ弾けるという完全な攻略方法はない
しかしこうしてみてみると、
トレモロだけをすぐ弾けるようになるための完全な攻略方法というのはなく、
どんな奏法にも当てはまることでしたね。
結局のところ総合力というますか、
普段の一つ一つの動きを丁寧にマスターすることが、トレモロ攻略繋がっていくということですね。
たまにトレモロだけ弾けるようになりたいからそれだけ教えて欲しいとの要望がありますが。。
ぜひ普段の練習に追加して試してみてくださいね。