アルペジオを綺麗に弾く為の右手の準備(プランティング)について クラシックギターレッスン

今回のレッスンはアルペジオを綺麗に弾く為の右手の準備(プランティング)について解説していきたいと思います。

準備ができるとこのような速いアルペジオの曲も容易にコントロールできて弾きやすくなります。

スコットテナント氏のパンピングナイロンと言う教則本ではプランティングとも呼ばれています。

レッスンをしているこの準備ができていないことが原因で、アルペジオの音量や粒が揃わなかったりと不安定になってしまっている方が多いです。

筆者自身は

僕自身は独学でギターを弾いてる時は考えていませんでしたが、レッスンを受けるようになってからは習い初め時から先生に常に準備しろと口酸っぱく言われていました。その後パンピングナイロンを読んで分かりやすく整理されているのを見て改めて大事なんだと納得しました。

そんなわけで、アルペジオでの準備プランティング仕方、主に2種類ありますが、それについて解説していきたいと思います。

まず全ての指を一気に準備して弾く方法です。フルプラントと呼びます。

6弦親指p、3弦人差し指i、2弦中指m、1弦薬指a

の順番で引いていきましょう。

6弦親指をひいたら、他の3本を同時に準備して弾いていきます。

ここで注意する点は準備した指が弾いた時に離れていかないように気をつけましょう。これだとせっかく準備した意味がなくなってしまいますね。

この準備の特徴は一気に準備するために余韻が消えてリズムがはっきりしやすいです。また高速のアルペジオもやりやすくなります。

フルプラントは先ほどひいたような低音弦から高音弦へ向かうアルペジオのパターンで使われやすいです。

次に1本ずつ順番に準備する方法です。順次プラントと呼びます。

6弦親指p、1弦薬指a、2弦中指m、3弦人差し指iの順番で引いていきます。

6弦親指を引いたら、1弦へ準備、

1弦を弾いたら2弦へ準備、

2弦を弾いたら3弦へ準備、

3弦を弾いたら6弦へ準備

というよう次に弾く弦へ1本ずつ準備をしていきます。

最初は1本ずつ準備が確実にできているか確認しながら弾いていきます。

メトロノームに合わすと最初は4分で合わせたり8分と徐々に間隔短くしていって、最終的には引いた直後に準備ができるようにすると早弾きにも対応できると思います。

この準備の特徴は余韻が残りやすいことです。

禁じられた遊びのようにメロディーの中でアルペジオの音を響かせたい時にはいいですね。

順次プラントは高音弦から低音弦へ向かうアルペジオのパターン に使われやすいです。

ちなみに動画最初に弾いているヴィラロボスのエチュード1番ではこの2つの準備が使われています。

僕のやり方ですと、最初に4本準備して引き始めます。ここではフルプラント、順次プラント。

今回は2つの準備プランティングの方法を紹介しましたが

準備の動作に慣れてきたら、準備をするタイミングもうまくコントロールできるようになると、フレーズを繋げたり切ったり、またアーティキュレーションのコントロールがやりやすくなります。

まずは先程の練習で動作を覚えていくといいですね、ぜひ試してみてください。